2016
01/18
月
どちらのタイプも「①結論②結論の根拠+具体例③まとめ」の3段構成が望ましいです。今回は「経験論文」について解説します。
《経験論文対策》
経験論文は「事前準備」が最も結果に直結する試験です。下記の①~③でパターンを確認し、④で示す対策を実践しましょう。
①問題例(群馬県庁 社会人経験者)
過去の職務で得た知識や経験等を活かして、群馬県職員として実施したい施策・事業をひとつ提案してください。
②問われる力
社会人経験から培った知識や行動力・コミュニケーション力も問われます。また、上記のように「能力を、入庁後にどう活かすか?」という応用力・提案力を問う自治体もあります。
③解答例(群馬県庁の場合)
1)社会人経験で得た能力を「端的」に書く
…例:調整力・連携力
2)その能力を得た経験を「具体的」に書く
…例:経験の背景・目的、成果、自分の役割、工夫点、苦労した点など
3)群馬県職員として実施したい「事業名」を書く
…例:子育て支援
4)その事業で自分の能力を活かせる理由を書く
…例:子育て支援は利害関係者が多く、連携力が必要
5)その事業が群馬県に必要な理由を書く
…例:若年者の流出防止には、子育て支援が不可欠
④対策
【ステップ1】
受験する自治体の過去問を、設定時間内で記述してみましょう。意外と書けない事を実感してください。
【ステップ2】
どんな出題文でも共通する「経験【解答例1)~2)の部分】」を、しっかりと文章化しましょう。
【ステップ3】
誰かに「伝わる文章か?論理的か?評価できる経験か?誤字脱字は?」等のチェックを行って貰いましょう。試験は書いて終わりではありません。「採点者に正しく伝わるか?」が目的ですので、練習で添削を受けることは非常に重要です。
【ステップ4】
完成した文章を「実際に鉛筆で書くと、どれくらいの時間が掛かるか?」を計測しておきましょう。この時間が分かれば、当日に出題文に合わせたアレンジの時間が把握でき、本番で慌てずに済みます。
【ステップ5】
出題文に合わせて変形できるようイメージトレーニングをしましょう。…例:「一番苦労した経験」という出題文の場合、苦労した点を文章のメインに据えるアレンジを行う。
【ステップ6】
可能であれば、模試やお試し試験(本命以外の自治体)を受けて、実際の緊張感の中でも、しっかりと書き終える事ができるか?を確認しましょう。ここまで準備しておけば、本番で余裕を持って、経験論文を書く事ができます。
※:解答例の3)は、志望動機として面接でも聞かれる内容ですので、イメージトレーニングしておきましょう。→面接カテゴリー参照
※:解答例の4)~5)は、時事対策・受験先対策を行っておけば、スムーズに書けます。→時事・受験先対策カテゴリー参照

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